クラウドの情報管理ソフトとして、かつて一斉を風靡した『Evernote』。
ぼくも学生時代から愛用していましたが、使うのをやめてしまいました。
「臨床業務に、電子ノートアプリが役に立つらしい!試してみたいんだけど、どれがいちばん役立つのかわからない...」医学情報がどんどん増えるこの時代、手書きのメモだけで臨床業務を乗り切るのがますます難しくなってきています。ぼ[…]
Evernoteをやめた理由
理由は、他サイトでもよく話題に上がっている通り。
- バグが多い
- 動作が遅い
この2点をヒシヒシと感じたからです。
Evernoteのバグが多い
今回離脱を決めた最大の理由。「ちょっと使わない間に、どうしてこうなった?」というレベルでバグが多い…。
- ノートが削除できない
- 削除できたと思ったら、ソフトを再起動した時には復活している
- 復活しているどころか、同じタイトルのノートブックが複製されている
- あるはずのノートが検索にひっかからない
「古い情報はどんどん更新・削除していく」
Evernoteの動作が遅い
動作が遅いのもストレスフルでした。
ぼくは、クラウドのメモソフトは凝った使い方をしません。パソコンでテキストデータや画像データ、PDFをポンポン放り込んでおく。それを、必要なときに素早くiPhoneで参照する。たったそれだけ
Evernoteは、この「素早く」というニーズに応えられなくなってきていました。データサイズが大きいせいなのか、動作が極端に遅くなっていたんです。大きいと言っても、せいぜいが10メガバイト程度ですが…。
『OneNote』を選んだ理由
Microsoft 365にパッケージされていた
実のところ、『OneNote』を選んだ理由は特にありませんでした。MacでPowerpointやWordの資料を編集するために登録した『Microsoft 365』の中に、OneNoteも含まれていたというだけ。
しかも、Microsoft 365を使い始めた当初は、OneNoteを使おうとは思っていませんでした。
先生方も、WordやPowerPointなど、Microsoft Officeのソフトをよく使っているのではないでしょうか? レポートや論文を書く時にWordを使う 当直表や患者リストをExcelで作っている 学会[…]
シンプル・イズ・ベスト
OneNoteには、あまり凝った機能はないようです。
そもそもシンプルな使い方をするつもりだったので、徹底的に使いこなそうともしていませんが…
ノート(フォルダのようなもの)が2階層ほどあって、あとはページをひとつひとつ作っていく感じ。
Evernoteのようなタグ付け機能はありません。
しかし、個人的にはそれでちょうど良いと感じています。
機能がいろいろあると全部使おうとして、結局情報をまとめるのに時間がかかってしまうんですよね。
OneNoteでシンプルに情報管理をするようになっても、実臨床で検索に困ることはありませんでした。
Evernoteからの移行方法について
EvernoteからOneNoteへの移行のための公式ツールが、Microsoftから公開されています(コチラ)。サポートがばっちりあるからこそ、移行しやすいですね。
公式ツールは2022年9月に廃止されたそうです。
ただし、ほかの移行ツールがあるそう。
こちらのサイト様で詳しく解説されています。
あなたが情報管理ソフトに求めるものは?
Evernoteを使いこなせなくなってしまいOneNoteに移行しました。
結果的に満足しています。
タグ付けや他人との共有など、情報管理を徹底したいのであればEvernoteが向いているのかもしれません。
けれど、「ざっくりまとめた情報を、必要なときに検索するだけ」というシンプルな使い方なら?
ぼくは自信を持ってOneNoteをオススメします。
先生方も、WordやPowerPointなど、Microsoft Officeのソフトをよく使っているのではないでしょうか? レポートや論文を書く時にWordを使う 当直表や患者リストをExcelで作っている 学会[…]