「勉強しても忘れる」、乗り越える方法3選

日々医学の勉強をしているのに、どうしても忘れてしまう。
年を取ると、記憶力の低下にはさらに拍車がかかります。
医療は日々進歩していて、覚えるべきことが山ほどあるから、そのプレッシャーも大きくなってきます。

この記事では、「覚えられない」とどう付き合っていくのか、3パターンの対策について解説しています。

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忘れないようにする

臨床で最低限必要な知識は、どうにかして覚えてしまうしかありません。忘れることは決して恥ずかしいことではありません。
むしろ、忘れることを繰り返しながら、少しずつ理解が深まっていくものです。
何度も復習することで、知識は少しずつ確かなものになっていきます。

繰り返し勉強にオススメなのが、暗記アプリ『Anki』。
一問一答のフラッシュカード形式でサクサク勉強が進みます。
スキマ時間を有効に活用して、効率的に暗記してしまいましょう。

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みずきち
ぼくは専門医試験の勉強でAnkiを活用しました。

忘れてもいいようにする

「臨床で必要なだけの医学知識」とは言っても、スミからスミまで覚えておくのは一苦労。
どうしても記憶から抜け落ちてしまいやすいところは、無理やり暗記するのは効率が悪いかもしれません。
割り切ってサクッと検索できるようにしておくほうが実用的です。

シンプルな電子ノートアプリ『OneNote』なら、検索性も抜群です。

みずきち

「パソコンでノートを作っておいて、必要なときにスマホで確認」が鉄板の使い方です!

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忘れることを受け入れる

「論文作成や研究のために頑張って知識を詰め込んでいるのに、なかなか覚えておけない…」

「勉強したことをすぐに忘れてしまうなんてもったいない!」

そんなふうにモヤモヤしながら日々努力しているあなたへ。
「知識をあえて忘れてしまうことで、むしろ良いアイデアがひらめく」のだとしたら?

外山滋比古『忘却の整理学』は、「知的活動のためには、忘れることをむしろ歓迎する」という趣旨のエッセイ本です。
臨床業務ではなかなか実感しづらいかもしれませんが…。
研究テーマや発表演題を考える時などには、知識を無理やり詰め込むだけでなく、適切に消化・排泄(忘却)することが必要なのかもしれません。

コンピューターが人間の作業を次々と奪っていくであろうが、それに歯止めをかけ、高度に知的な活動を可能にする原動力は知覚とその再生ではなく、価値システムにもとづく選択的忘却によってのみ可能になる。

外山滋比古『忘却の整理学』

みずきち
「忘れてしまう」ことをポジティブに受け止めるきっかけになる本です。
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研修医としての働きかたに悩んでいるあなたへ。

「理想の研修生活を送れていない…」
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「周りからの評価が低い気がする…」

自信がないまま、日々の仕事をしていませんか?

このサイトでは研修医の仕事の悩みの解決方法を解説します。
その中心になるのが、「iPadをいかに使いこなすか」ということ。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

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