勉強、勉強、日々勉強…医学情報は年々激増していて、それをまとめた医学書も次から次へと出版されています。
ぼくが研修医になった頃は「給料の5〜10%は医学書を買うのに使え」と先輩から言われ、そうしていました。
けれど、買った割に読まなかったり、同じような内容の本が被ってしまったりと、かなりもったいないコトになっていました。
その反省から、今では本当に必要なものだけを自分で買うようにしています。
「ちょっと興味があるな」「なんとなく目を通しとかなきゃいけないかな?」という程度の本は、どうにかして他の方法で読むようにしています。
今回は、そんな「医学書をわざわざ定価で買わなくても読む」、お財布にやさしい方法を紹介しています。
医学書を定価で買わずに読む方法
中古で買う
「医学書を中古で買う」という発想がない方も意外と少なくないみたいです。
個人的にオススメなのは「メルカリ」。
ぼく含め、利用しているドクターは意外と多いです。
とくにイマドキの研修医の先生たちは、「メルカリで買って、読み終わったらまた売る」という感じで経済的に勉強しているみたいですね。
メルカリでの医学書の売り方を別記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
医師になって数年経つと、今までに買ってきた医学書が溜まってきませんか? ぼくも引っ越しをするたびに、自宅でも勤務先でも「ああ、もう読んでないな...」という医学書が山ほど出てきます。 後輩に譲ろうにも、同じものをすでに持っていたり。[…]
同僚に借りる
特に初期研修医の先生にオススメなのがこの方法です。
就職したてでやる気があり、お金にも余裕があるとなると、ついつい医学書を買い込みがち。
けれど、診療科のローテート期間なんて長くても数ヶ月です。
各科の参考書をいちいち買っていては、お金がいくらあっても足りません。
あのひろゆきも、「読みたい本は友人に借りる」そうです(著書「なまけもの時間術」より)。
同僚に聞いてまわれば、だれかしらそれなりの参考書を持っていたりするものです。
病院の図書館で買ってもらう
中規模病院であれば、院内に図書館があるところも多いでしょう。
せっかくなので、利用してみてください。
購入申請の審査の厳しさは施設によって様々だとは思います。
けれど、数千円程度のものなら比較的スムーズに通してもらえるのではないでしょうか。
「ときどき読むだけで十分」ぐらいの本であれば、図書館に買ってもらってしまいましょう。
無料のPDFがないか調べる
各学会が出しているガイドラインなどでは、製本版は有料なのにPDFは無料で閲覧できるものが意外と多くあります。
資料の種類にもよりますが、いちどGoogleでPDFデータがないか調べてみるのも手です。
ただし最新版ではないものがPDFで公開されているというパターンには注意してください。
ガイドラインにありがちです。
医学文献検索サービスで検索する
『メディカルオンライン』などの医学文献検索サービスを病院で契約していればラッキー!
一般的な商業誌の過去の記事であれば、無料で読めるかもしれません。
ただし、直近1年間のものはオンラインで参照できないなど制限がある場合も。
少し古めの文献を読みたいときには、医学文献検索サービスを使ってみてください。
医学書だって節約して読むに越したことはない
いかがでしょうか。
医師の給料は同年代の水準よりも高いことが多く、「勉強のため」とついつい財布の紐が緩みがち。
けれど、医学書が溢れているこの時代。
本当に必要なものだけを自分で購入して、2番手、3番手の本は賢く節約して読むようにしてみてはいかがでしょうか。
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