【働き方改革】「今後は医者の給料は下がる」→勤務医のぼくがやったこと

「勤務医の給料は減る」…最近よく耳にするようになりました。ぼくが医者になった頃は「これで将来安泰!」なんて思ったものですが、それから10年も経てば時代は変わるものですね。医師免許を持っているだけでは、将来安心できないみたいです。かといって、いまさら食を変えるわけにもいかないし。でも、医者のスキルアップだけでこの経済不安に対応できるのかもよくわかりませんでした。

この記事では、ぼく自身の金銭的な将来設計についていままでに起こしたアクションについて解説しています。

この記事はこんな方に役立ちます!

  • 「給料が減る」と言われても、何をすればいいかわからない
  • バイトや勤務時間を増やす以外に対策を思いつかない
  • お金について勉強しようと思っていて、その方法を知りたい
  • 「とりあえずNISAとか投資信託とかやっときゃいいんでしょ?」ぐらいのイメージしかない
  • 言われるがままに『ドル建て生命保険』に契約してしまった

お金について見直したきっかけ

「医者の給料は減る」問題

働き方改革が進むにつれ、「勤務医の給料は減る」という話をあちこちで聞くようになってきました。

一昔前は勤務医でもそれなりの給料があり将来も安泰というイメージでしたが、そんなことも言っていられなくなってきたようです。
生き残るための大前提として「医師としてのスキルアップ」はもちろんですが、やはりお金の勉強はしておかなければと気付かされました。

大失敗!『ドル建て生命保険』にひっかかった

あれは後期研修医の頃。
仕事にも慣れ、プライベートや将来についても目が向くようになってきた時期でした。

同期の中で投資信託の話が盛り上がり、そのなかで「『ドル建て生命保険』がアツい」という話を聞き、飛びついてしまったんです。
具体的な商品名はココには書きませんが、営業マンの話も説得力があるように聞こえました。
「30年で元手が2倍に!」なんて言われてすぐに契約してしまいました。
「まだ始めてないなんて、珍しいですね」なんて煽られたのも大きかった。

その後、自分でお金の勉強をしていく中で、『ドル建て生命保険』を選んでしまったのを後悔するようになりました。

「自分で資産運用したほうがより適切な将来設計ができる」「『ドル建て生命保険』は国民生活センターへの苦情件数が圧倒的に多い」など。
自分の無知を反省するような情報が次々と出てきたんです。

結局『ドル建て生命保険』は1年ほどで解約しました。
数十万円の損失にはなりましたが、早い段階で損切りができたのでよかったとは思っています。

みずきち
やっぱり自分のお金は自分でコントロールしなければいけませんね。

まずは勉強

本を読み漁った

ありきたりですが、まずは本で勉強するところから始めました。
はじめのうちは「お金の勉強、イコール、お金の増やし方でしょ!」ということで投資関係の本ばかり読んでいました。

役に立つ本は多く、おかげでNISAやiDeCoを始めるハードルも下がったのは確かです。
ただし、株式投資や不動産投資となると「自分にはまだ早いな」と思わされました。

我が家はダブルインカムではなく、大きな元手は作れなかったので、どれだけ投資を頑張ってもリターンに限度があるということがわかってしまったんです。

ということで、投資だけでなく、税金やら社会制度について勉強するよう方針転換しました。
当時ベストセラーになっていた「お金の大学」の本には、まさに僕が知りたかった「お金の節約方法」や「必要最低限の制度的な知識」が説明されていたので重宝しました。

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格をとった

本を読んでいくなかで、「ファイナンシャルプランナー(FP)」についても興味を持ちました。

もともと存在は知っていたのですが、具体的にどういった知識が必要な資格なのか、「ファイナンシャルプランニング」というスキルが有ると何ができるのかを知り、自分でも取得したいと思うようになりました。

みずきち
資格取得が目的ではなく、その専門知識を学びたかったんです。
  • 「効率がいい投資」を探すだけではなく、まず「いつ、どれだけのお金が必要なのかを見積もる」のが大事
  • お金の運用に関する「タックスプランニング」だけでなく、「相続」「土地」などの金融知識全般を総合的に学べる
  • ふるさと納税やiDeCo、ふだん納めている税金の仕組みがわかる
  • 給与明細や源泉徴収票を読んだときに意味がわかる

やみくもにバイトをして、お金を投資に注ぎ込む…
もちろんそれも大事なのですが、さらに効率を高め、適切な目標を設定することができました。

FPの勉強をしないままでは、どうなっていたでしょうか。
有り金すべてを投資にまわして、将来に不安を感じながらいまの生活の満足度は低いままだったかもしれません。

実際に行動したこと

証券口座の開設と投資信託

FPの勉強をして、自分には積極的な株式投資や不動産投資は必要ないことがわかりました。
そこで、比較的リスクの低い投資信託で中期的に資産を増やす方針をとることにしました。
詳しくはここでは書きませんが、各所で進められている「インデックス投資」をメインで資産運用しています。

保険の見直し

自分に必要な保険を改めて見直すようになりました。

もともと、両親と付き合いがあった保険会社の営業の方がいて、生命保険や自動車保険はその方を介して契約していたのですが…
心を鬼にして、契約内容をスリムアップさせました。

具体的には、以下のような変更です。

  • なんとなく入っていた生命保険は、特約を減らした内容に変更した
  • 自動車保険は契約を終了し、インターネット販売のものに切り替えた

今後は?

投資はほどほどに

ぶっちゃけ、「どんどん投資を進めよう!」というのは自分の性に合っていない気がしています。

そもそもそれほど必要性を感じていないというのもありますが…。
株価に一喜一憂しながら日々を過ごすのがメンドクサイですし、不動産投資なども準備のために動き回るのが面倒で、リスクも許容できません。

それよりも、医師としての仕事で、より自分が生き残りやすい方法を見つけていくほうがよほど確実に思えます。

やっぱり、家族の時間が大事

定期的な支出の見直しと資産の積み増しは心がけていきますが、それよりも「今、家族と過ごす時間」を大事にしていきたいですね。
将来のことばかりに気を遣って、「今、家族と過ごす時間」に十分なお金を使わないのは本末転倒です。

お金の勉強をすることで、この考えはより強いものになりました。

いちど自分の状況について俯瞰してみる

勤務医でも診療科によっては、お金の勉強や生活の見直しなんてしなくても金銭的に余裕を持てるでしょう。
ただし、ぼくを含め多くの勤務医は、いちど人生設計をしっかり見直したほうが良い時代になってきました。
その足がかりとしてマネーリテラシーは必須のものになっているはずです。

実際に投資をする、節約をするなどは置いておいて、お金の勉強を少しでもしてみることをおすすめします。

みずきち
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました!

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